知床岩尾別YH

LAST UPDATED: 99/07/17




ここは、私が唯一「常連」らしきことをしている場所です。というか、常連達
とくっついてるだけなのですが、彼らがまだ着いていない日に「夕陽ツアー」
のツアーリーダーしたこともあります(^^;) 思いっきり役立たずでしたが。


出発前はいつも記念写真

ここは「有限会社岩尾別ツアーサービス」をやってまして(これ、冗談
名称かも(^^;) 最近バスが名入りになってましたが)、アウトドアツアー
をいろいろやってます。と言っても、大抵は「同じ場所に行くホステラー
同士で勝手に行ってくれ」(無料)が多いのですが、冬場のクロカンツアーや、
夏でも知床五湖早朝ツアーのように案内つき(有料)のこともあります。
以下、主なツアーの解説です。

       

○夏のツアー○


■夕陽ツアー(無料)■
YHの裏は、岩尾別海岸という、このあたりでは唯一の砂浜になっているの
ですが、サケマス孵化場のため一般人立入禁止です。ここに「ツアーリーダー
をつけて夕陽の時だけ」という条件つきで入れるのでした。常連がリーダー
なので無料。カイ(YHの飼い犬)を連れてぞろぞろと海岸へ行き、夕陽を
見た後ぞろぞろと帰るだけですが、ここの落日は見事。昨年は横の崖の上に
ヒグマが出て大騒ぎでした。私が岩尾別入りする前日のこと…。く、くやしい。
これに参加したい人は、日没の1時間は前にたどり着いて、早めに出る夕食
食べておかないといけないです。後から追いかけるのは禁止なので。
 

岩尾別海岸の夕照
 
■縦走ツアー(有料)■
知床連山を、ラウス岳から登って2泊3日で硫黄岳まで縦走します。
リーダーがつき、テント等はYHで用意されています。これは日程が
決まっているので要問合せ。私は未参加です。私は荷物が10kg超えた
とたん動きが悪くなるので、均等に荷物配分されるとキツいのでした(^^;)

■ラウス登山(無料)■
知床連山の主峰、ラウス岳に登るもの。登山口までは路線バス利用又は
自家用車。往復7〜8時間。このへんにも解説あります。

■ネイチャーウォッチングボート(有料)■
これは、ウトロのボンズホームと合同で受け付けています。2つの宿からの
申込が8人以上で波のない日に実施。ウトロまでは送迎バスが出ます。こちらにも
解説有。「ビバしれとこ号」という小型漁船で知床岬沖まで往復する動物ウォッ
チングクルーズです。簡単な解説パンフレットと望遠鏡を貸してもらえます。


 
たまたまTV局の取材も
知床岬付近にて
渡り鳥たちが驚いて飛び立つ



船から見たヒグマと、ちょこんとカラス
実はクジラの骨も横にあるのです


■知床五湖早朝ツアー(有料)■
朝食前に五湖へ行くもので、自然解説つき。ただ、昨年からヒグマの大量
出没のため早朝は立入禁止になってるので、もうないかもしれません。

■夜の動物ウォッチング(無料)■
星見も兼ねて、五湖の方までバスが出ます。宿泊客が少ない晴れた日に実施。
エゾシカは夜のほうがみつけやすいですね、目がライトの明かりで光るので。
キタキツネが飛び出すこともあります。人数が多い時は、玄関前の道路で星見。

■ラウス湖ツアー(有料)■
どんなタイミングでやってるんだろう…。車のない数人以上がまとめて
申し込めばいいのかな。普通は誰か車で来てる人に乗せてもらって無料
ツアーになると思います。昨年までは長靴レンタルが必要な場所でした。
このへんも参照してください。

■釣りツアー(無料?)■
釣りポイントを教えてもらい、釣りに行くもの。普通は勝手に行きますが、
送迎つけたら有料なのかも…。長靴や釣竿は100円程度でレンタルできます。


この他、カムイワッカの滝温泉ツアー、知床五湖散策ツアー、露天風呂
めぐりツアー、知床峠マウンテンバイクツアー等、勝手に行けばツアーも
いろいろあります。これらのツアーはすべて、夜のミーティングの時に
行きたい人の希望をとるので、その時にここに行きたい!と主張すれば
OK。ただし、他に同じ場所に行きたい人がいなかったり、その中に車で
来てる人がいなかったり、いてもその定員をオーバーした場合には、
別のツアーに参加しましょう。(完全な個人行動とっても構いませんけどね)



○冬のツアー○

昨年までは、2泊3日を基本とした耐寒ツアーのみだったので、メニューも
固定されてたのですが、今年から通常営業になったため、メニューをバラ
してどれにどう参加してもいいようになりました。個人的に勝手に動くのも可。
全て有料(指導員・弁当・板その他つき)です。             


■温泉ツアー■
昨年までは中日に行ってた1日ツアー。クロカンで温泉へ往復するもの。行き
に3時間、帰りに2時間、温泉でうだうだ1時間半くらい、かな。時計見ない
のでわかりませんが。起伏の少ない場所なのでラクです。流氷眺めながらの
雪見露天風呂、酒も持ち込めます。温泉でうだうだした後なので、帰りも
湯冷めの心配ないです。男女別の露天風呂をムリヤリ混浴にしているため、
女性は水着かTシャツ必要。Tシャツ短パンはYHでも借りられますが。
大抵誰かが横の雪原に寝転がって写真撮ったりします。(今年私もやった(^^;))
オオワシが頭上を飛んで行ったり、エゾシカが通りすがりにびっくりしていた
り、という場所です。高級旅館に特別に入れてもらっているのですけどね。


 
クロカン中、自然観察
ビールも持ち込んで雪見露天風呂



■岩尾別海岸ツアー■
昨年まで、初日午後に足慣らしのため行ってたツアー。海岸まで流氷を拾いに
行くもの。接岸してれば、上に乗ったりできます。起伏ゼロの道もありますが、
普通は横の丘に上がって滑って遊びますね。ここで拾ってきた流氷にYHで
穴を開けてろうそくを立て、夜のミーティングでキャンドルにします。

■乙女の涙ツアー■
昨年まで、最終日午前に行ってたツアー。下りが多いので、完全初心者はまず
他のツアーで足慣らししたほうがいいです。乙女の涙(フレペの滝)まで下って
いき、帰りは別のルートで「広い雪原どこでも好きなように滑れ」で道路まで
出て、板はずして歩いて登って帰ってきます。冬は乙女の涙は青白く凍り付い
て巨大つららになるので綺麗です(^^) 往復するだけなら、自然センターで
かんじきを借りる(有料)手もあります。これなら往復1時間ほど。



フレペの滝展望台より
左上がウトロ灯台、右下が氷結した滝です


■うだうだツアー■
実は今年、これに行きたかった…。
昨年まで、延泊者用だったツアー。近くの雪原にテントを張って昼食は
チーズフォンデュ、後は一日中うだうだとすごすもの。クロカンコース
もあるので適当に滑ってもいいし、YHに大量にある小説や漫画を持ち
込んで読んでてもいいし、雪合戦しようと自由だし。(雪固まらないけ
ど(^^;))これのツアーリーダーは取り合いなんでしょうね(笑)



この他、勝手にどこかへ行っても構いません。板は借りても持ち込んでも可。
知床五湖クロカンや、かんじきで知床峠までラッセル、という人もいました。
 
あと、冬はミーティングがハデです。夏場は、お茶とお菓子が出て、
最初に観光案内とツアー参加者希望をとった後は勝手にティータイム、
なのですが、冬場は「元祖・歌と踊りのミーティング」(略して歌ミ)に
なります。隅っこで見てるだけとか、部屋帰って寝ててもいいんですけど。
前半に、期間中ならウトロ港開催の「オーロラファンタジー」見物ツアー、
連泊者ばかりなら「かまくらミーティング」(庭に巨大かまくらが作って
あり、中でお茶を飲む)があり、後半が歌ミになります。       
岩尾別は桃岩と違って、基本は歌うだけ、踊りは「岬めぐり」と「落日」
だけですね。で「おもかげ色の空」でしめくくり、というのが定番でした。
フォークソング系ばっかしで、たまに替え歌も入ります(^^;) 6年も通い
つめていると、殆ど覚えてしまいますね。ははは。(でも「知らない〜〜」
とわめいて踊りたがらないワタシ…。) 夏場は歌ミはないですが、
たまにやってやってとわめいて歌ミにしちゃうこともあります(^^;)


 
踊りのミーティング
これは「岬めぐり」ですね(笑)
オーロラファンタジー



 あと。ここは「岩尾別倶楽部」を作ってまして、3連泊以上すれば
登録できます(有料)。ツアーが2割引になるし、他のいくつかのYH
で割引がきくなど、モトはすぐとれます。

岩尾別は、多分道東で特に混雑するYHの一つだと思います。一人旅で連泊
する人ばっかし。一泊だけではまわれる場所が限られるので、最低2泊はし
ないとダメですね。交通は不便ですが、たどり着いてしまえば誰か乗せてく
れると思います。ただし、ヒッチハイクはあくまで自分の責任と覚悟を持った
上で。全ての旅人が善人だと過信するのはやめたほうがいいです。     



(そのうち写真がもう少し増えるかも)



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