朧(おぼろ)なる時間がすぎゆく時に
黄昏の空が暮れゆく時に
人間(ひと)はふと立ち止まり
来し方行く末に想いを馳せる
すべてはただ夢みただけ
ただ調和(やすらぎ)を願っただけ
やわらかな光の中で
まどろむように祈りながら
光を求め 空を仰ぐ
すべての生命(いのち)が平安でありますように
その最初のささやかな願いは
なぜそのままの姿でいられなかっただろう
風は何も語らず 雲は千切れる
願いは歪み 人は夢を見失う
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