安曇野

LAST UPDATED: 98/04/14




 私が、老後をすごすならここ、と決めている土地です(笑) 初めて行ったのはもう15年前になります。しっかりまわったのは10年前で、以来、ほぼ毎年訪れる場所になってしまいました。だんだん開発が進んできて、穂高川がコンクリ化した時には「二度と行くまい」と怒ったものですが、何となくまだ行っています。不覚。

 ここ数年で美術館や工芸品館が乱立したんですが、ある意味、とてもうまい村起こしだとも思うのでした。滞在型で、かつ、リゾート型じゃないんですよ。
 テニスコートやゴルフ場といった最低なものはほとんどないです。かつての軽井沢や清里と似たような方式なのに、軽薄さもないし。開発が進んできても何とか許容してるのは、このためかな。おしゃれなのにどこか土くささが残る、不思議な開発形態です。

 最初はここ、ワサビ農場がいくつかあって、道祖神を巡るサイクリングコースがあるだけの、牧歌的なところでした。今では大規模観光地となった大王ワサビ園だって、数年前まではただの「見学自由」なだけの農場でしたのに。
 私の定番ルートは、穂高駅で自転車を借りる→大王ワサビ園→道祖神公園→ 穂高川ワサビ園「早春賦」歌碑→川沿い→駅、というコースですね。もう勝手知ったる道になってしまいました。昔は穂高川って、土手の木々や川の中州に遊ぶ鳥が何とも良かったのですが、今は昔、です。

 私は、ワサビの花が咲き、北アルプスの冠雪が美しい3月末がベストだと思ってますが、ゴールデンウィークくらいだと雪もギリギリ残ってて、田んぼにレンゲが一面に咲くので綺麗だそうです。夏以降は北アルプスの雪がない分、景色は落ちますね。ワサビ田には黒い布がかけられて、イマイチになるし。夏場は冷房のきいた美術館めぐり、が良いのかも。

 絵本美術館が良かったです。ちょっとわかりにくいところにありますが、木立の中にぽつんと立つ建物で、森閑としてるのでシーズンオフは入るのためらうかも。定期的に絵本の展示がかわりますが、世界の絵本の原書がたくさん販売展示されています。何冊かは下のティールームでも読めます。ここ、入館料に飲み物代が含まれてまして、コーヒー、紅茶等が選べます。子供連れや団体は入れない、という大人向けの落ち着いたところで、半日はつぶしてのんびりしたいところですね。ただ、食べ物は一切置いてないのが難点。

 アートヒルズは、巨大なガラス製品の展示販売施設。ガラスやオルゴールの好きな人は飽きないでしょう。ただし、ここは普通の販売店です。
 その隣りのアイマックスシアターでは、巨大映像で信州のドラマが観られます。入館料は高いですが、一回くらいなら見る価値あるかも。二回以上は薦めない(^^;)(同じ巨大映像なら、知床のほうが好きですね。)

 温泉なら、松川村の「鈴虫荘」が好きですね。露天風呂つき。夏の終わりから秋にかけては、ホントにかたわらで鈴虫が鳴いている中での入浴、というぜいたくな場所です。あと、須砂渡渓谷にある「ほりでーゆ〜四季の郷」は、露天風呂から北アルプスの常念岳が見えるので、昼間がお薦め。ここは、入浴後に休む場所もあります。

  
穂高駅前の碌山美術館大王ワサビ園横の水車


(写真のみ2008年変更。時間のある時にもう少し増えるかも)



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